医師も看護師も手を焼く宗教信仰の厚い患者

女性30代
内科3年、外来3年、透析7年、療養病棟半年
結婚を期に夜勤・残業がない透析室に異動しました。

透析室に勤める

透析室(50床)外来患者さんと入院患者さんの透析を行っていました。

困った宗教信仰患者

とある宗教信仰者で70代女性患者さんの話です。
病気は自身の信仰でなんとか治してみせると言うような人で、透析治療を受け入れるまでにかなりの時間を要した患者さんだったようです。
治療が遅れ腎不全が進行し、心不全になりかけた過去があるため、医療やスタッフに対してもかなりの不信感を抱いておられました。

信仰が治療の妨げに

風邪をひいたスタッフに「私の信仰で治してあげるから!!」と、スタッフに無理矢理自身の信仰を薦めた事があるそうです。
また、医療への不信感から処方された薬も自己調整し飲まず、血圧が安定しなくてもお構い無しで、何度指導しても「あんたらの世話にはならんわ」と怒鳴り散らしていました。
あまりにも治療に協力的でなかったので、ご家族を呼び何が起きても自己責任ですと誓約書を書かせた事もありました。
その結果、自宅にて脳出血を起こしてしまいました。。。

スタッフとの協力体制が鍵

治療に協力的でなくても、治療をしなくてはいけないため、宗教の勧誘をさせないようにスタッフ2人体制で行動していました。
そのような話の流れになった時は、もう一人のスタッフが話の流れを変えたり、また勧誘されないように最低限の会話のみで済ませていました。
また患者は軽度の認知症もありましたので、トラブルの元にならないように患者との会話ややり取りは必ず記録に残し、他のスタッフとの情報を共有し統一した対応をとることでトラブルを避けることができていました。

変わらない患者の態度

宗教の勧誘はなくなりましたが、脳出血を起こしても治療やスタッフへの反発は変わらないままでした。

患者に寄り添う

患者さんとのコミュニケーションは信頼関係を築くうえでとても大切なことですが、患者の情報をしっかり把握したうえで対応しないと関係を更に悪化させてしまう事もあります。
どんなに治療の大切さを分かってほしくても、患者さんの気持ちを変えられない事もあります。
しかし、そこで諦めず患者さんの側に寄り添う事が看護師の使命だと思っています。