消化器内科の看護師が経験した介護が必要な患者様との貴重な体験談とは

女性20代
消化器内科4年
入院施設のあるクリニックの消化器内科4年目の看護師です。
4年間働いてきた中で出会った患者様やそのご家族の方々の中で、私が一番辛い印象を抱えた方についてお話したいと思います。

消化器内科で出会った患者様

私の職場は、19床のベッドがある小さなクリニックです。
消化器内科なので胃カメラや大腸検査などがあるため検査入院が基本なのですが、まれに介護レベルの患者様が入院されることがあります。
そのまれな患者様が採血で貧血と低たんぱくがあり、栄養のある病院食を3食きっちり食べてもらうことを目的に入院になりました。
患者様は自宅では自分で動ける方なので、本来は動く際に介助をする必要がないのですが、病院ではお世話されることが治療と思っているので、一切自分では動いてくれず私たちが逐一介助をしていました。
またご家族の方は、日中のお見舞いや夜間の付き添いに来ていただいても全く患者様の介助をしない方で、ドクターとのムンテラを希望されても、当日になったら連絡もなしで来院せず、お電話をしても繋がらないことが頻繁でした。

看護師が介護の犠牲に

私の職場の夜勤は1人で、なおかつ24時間以上の勤務なので、介護レベルの患者様には夜間のご家族の方の付き添いをお願いしており、ご理解いただいた上で入院していただくことになります。
ご家族の方にはあらかじめ、付き添いの必要性を十分に説明しましたが、いざ入院すると私たちの見ていないところでいつの間にか付き添いの方がいなくなってたり、付き添っていても患者様の介助をせず、朝から晩までナースコールが頻繁でした。
ドクターは患者様を入院させた以上、中途半端な治療経過で退院させるわけにはいかないと言い、ドクターの指示に従うしかありませんでした。

努力の甲斐なく

まず、患者様には身の回りのことをできる限り一人でするよう声かけ、患者様の理解力に適した言葉で厳しくコミュニケーションをとりました。
どうして入院になったのか、どうしたら退院できるのかということも、患者様と一緒に考えました。
しかし、ご高齢の患者様だったので、自分の意見を曲げず治療にも消極的でした。
ご家族の方には、どうして付き添いができないのか、ドクターとのムンテラに来ないのはなぜかを聞きました。

患者様は完治せず退院へ

私たちのお世話の他に病院食を積極的に食べることが退院への道だったのですが、食べることが治療だと理解されず、食べ物の好き嫌いが激しかったので、採血の結果はいつまでも横ばいのままでした。
ご家族の方にお話を聞いても、付き添いができないのは仕事や家庭の事情ではなく、患者様の介助が面倒という理由だけでした。
上記のことをドクターを含めスタッフで話し合い、採血が横ばいであることや患者様とご家族の方の消極的な態度から、やむを得ず完治しないまま退院への運びとなりました。

いろんな人がいて当たり前

当時は、強く印象に残るほど激務の毎日でした。
普段介護レベルの患者様とはあまり接することがないので、今思えば当時の患者様の看護は大変ながらもとても貴重な体験でした。
私を含めて、他のスタッフも体力が奪われる毎日で、小さなことでイライラすることが多く、まるで自分を試されているかのような日々でした。
色々な人がいて当然だと思いますし、人とかかわる仕事をしている以上、それを受け入れて一つの勉強・経験だと思って仕事をしていくと、少しずつ身になっていくと思いました。